形が残った日

夕方

治が来た


治は

輪郭が曖昧なまま


瞬発的に


一点に

集中するような


衝動で


私の唇と

自分の唇を合わせた


私に近付く

ほんの一瞬の衝動は


風を起こすほどの速さで

圧の様なものが


空間を曲げた


衝動による

重なり合いは


触れるか

触れないか


分からないほど


軽いもの


輪郭を持たない

治の

唇が


風の様に私の唇に触れた


そして


治は消えた


空間だけが

そこに居た



私は

指で下唇に触れた


そこには

蝶の鱗粉の様な

粒子が


ついていた


彼を創り上げる

要素が

私についた


粒子


初めて

見えない

治の形に触れた


彼の残した

初めての



彼の名残



止めなかった日


治は

初めて

次元を超えた






二人はツインレイ twinray reborn

kumiです ツインレイのお二人は 再生されながら宇宙へと繋がります そして あなたの辿った その道は 少し後ろを歩く どなたかの道標になります