始まり と 終わり
強い雨が
車に叩きつけられる
夏なのに
今日は
涼しい
私のこの
肉体
すぐに
冷たくなっちゃうから
長袖のセーター
なんか着てみた
窓に
雲から落ちてきた
雨粒達が
見守ってくれているみたい
魂の私は
この肉体に
慣れてきた
この世界の物達と
時折
顔を覗かせる
昔の私との
関係性にも慣れてきた
昔の私の感情に触れたら
今の
魂の
この私が応えてあげる
私の肉体には
二人の
私が居る
生まれながらにして
肉体を持って
生きてきた私
世界は
この物理的世界が
全てだと
思っていた
霊界が現れても
訪ねたって
彼女には
この物理的世界が
全てだと
見えていなかった
それと
魂の世界から降りてきた
私
これを
書いているのは
こっちの私
治とずっと一緒にいた
私
車のミラーを
覗き込む
私の見た目なんて
変わらない
生まれてから
今に至るまで
肉体が進んだ距離
そのまま
雨は強くなった
雨粒は
車の中に
入ってみたいと
窓を叩き続ける
私は
窓を開けた
濡れるのなんて
気にしない
雨粒だって
濡らしてしまうかもなんて
遠慮しない
私はセーターをたくし上げ
右腕を
窓から出した
皮膚で
弾ける雨粒と
中へ入る
雨粒
ちょっとだけ
冷たく感じた
雨粒の辿った軌道を
この肌で
感じようとした
今なら
分かる
どんなものにも
そこに
今という時に
辿り着くまでに
歩いてきた
道がある
魂だった私が
この世界で
あなたに
伝えられること
魂の事
魂のお相手のこと
魂の私がみたこと
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