晒す
私を
晒す
どれだけ時間をかけて
考えてきたか分からない
出すべきなのか
引っ込めておくべきなのか
どれだけ
行ったり来たりしてきたか
分からない
人間として生きていけるのか
化け物として
生きていくのか
どれだけ
狭間に居たか分からない
私を
晒す
私の中には
三人の私が居る
意識を司るもの くみ
思考 過去世を司る 久子
現実創造として必要な くみこ
三人が居て
初めて
一体の
私になれる
三人が共に
動いて
初めて
私が生かされる
うん
って頷けるまで
これだけ
時間がかかっちゃった
久子は
ある地点において
遊郭に居た女
そこに居た女性達が
誰なのか
それも
分かっている
彼女の目に映ったもの
心理的駆け引きの中で
得たものは
今世にて
前世というものが
どの様に
作用し
絡みついているのかを教えてくれる
物言いの強さ
癖のあるしゃべり方 物の見方は
久子特有のものであって
私の
ものじゃない
あの娘と見た
お狐さんの尾っぽだって
あの娘が
右手を添えた腹だって
簪を引き抜いて左首元に
突き付けた
あの娘のことだって
私の持った
ものじゃない
久子を
晒す
前世 見えない世界 御霊 現世幽世
久子の
見せてくれる
ものを
書かせていただきます
その昔
生きた一人の女が
書いているもの
そう
時の概念を無いことにして
受け止めて頂けることを
願っています
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