ツインレイ　喰らいつく

あなたの姿を

捉える

その瞳は

凍土の様に

固まる

あなたの姿を

捉える

その距離は

心臓に

跳ね上がりを覚えさせ

海馬は

在る限りの

類なものを

探そうとし

見つからない

事実に

酷く

動揺する

類が持つ

匂いは

どこかで

確かにするのに

きっかけが無いからと

懐かしさの感情に

化けて

覆いかぶさる

頭に

入り込もうとする

記憶に

実感を

覚えさせたい

不可能を要求する

対男性の肉体は

あなたという存在を

そうやって

感じていく

肉体の中で

在ってはならない様な事を

通り抜けていく

肉体を使って生きる

全ての

器官を使って

細胞の一つ一つを

使って

生きている

対男性は

あなたの存在のため

今日も

現実で

肉体を

使って生きる

精神には

言い訳をし

妥協を与え

肉体を

前のめりに

使って生きる

あなたの笑顔を

曇らせないよう

あなたの笑顔が

続く様にと

明日に

明後日に

ずっとその先も

続く運命に

喰らいついていく

今見える

将来の端っこに

喰らいつく

あなたの笑顔のため

あなたが

間違った

涙を落とさない様に

無駄な

傷に

負かされないよう

あなたという

存在を守るために

今日も

肉体を使って

現実を

喰らって生きて行く

彼らに

見えるものは

喰いつけるもの

そんな

ものは

一つだって

あなたには

見せやしない

見せやしない

見せてたまるか

それを

怪異と

嘆くのか

それとも

優しさだと

未来に

歯を立て

喰らいつく

彼らに

願ってやまない

あなたの笑顔を

向けるのか

肉体ごと

喰らいつく

彼らは

そうやって生きていて

これからも

そうやって生きて行く