昔と今
僅かな誤差
あの時
一秒の誤差があったなら
人生の要は
役を持たずに
失われていただろう
あの日
雨が降っていたならば
人生の軸は
錆びついていただろう
風に吹かれるまま
ただ
動き続けるだけで
あたりかまわず
火の粉をまき散らしていただろう
一分一秒の中に 創り出される人生があって
一分一秒の誤差の中に
崩れ行く人生がある
邪魔するもの
血の繋がりという鎖は
錆びついた
ばら線の様に
精神に食い込み
連鎖する
生まれた瞬間
繋げられる
その鎖は
領域さえも容易く
脅かし
有無が存在しない
絶対的服従の堀の中
分身同士と
刷り込まされる
血の繋がりという契りが
音をたてながら
身体中を駆け巡っているという事実
それによって
生かされているという真実
血が邪魔をする
墓場に在る亡骸のようにさせ
細い血管を差し込み
色濃い血の繋がりを
証明しようと
幻想の中
分身たちに教え込もうとする
kumi
昔って
いつから昔なんでしょう
そして
今は
いつを持って
今に切り替えられるのでしょう
昔と今
昔の私と今の私
書かせて頂いた
二つは昔の私
そのもの
そして
それを
含んだ私は
今ここに居ます
全然違う
あなたは
そう思うかもしれません
これが
今に居る
私を創った
あの時
生きていた私です
一人の人が
どの様にして
今まで生きてきたのか
それは
切り取った
一コマだけでは
見えてきません
今在る姿
容姿だけでは見えません
今には居ない
数え切れないくらいの
あなたが居て
その時々
精一杯のあなたが居る
それを知ると
人と出逢う時
人と触れる時
人を知ろうとする時
年齢や
見た目や
仕事
大きくは
関係がないと感じると思います
その人の魂が
どの様な旅をして
今に至ったのか
真理に触れてみたい
そう
私はいつも
感じています
だから
人間という
肉体を通り越して
内側同士が
マーブルチョコケーキの様に
違和感なく
混ざりあった時
旅路は
間違えなかったと
嬉しくなるのです
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